Blassreiter Blassreiter

デモニアック事件

壮麗な街並みと深い山脈が染みわたる近未来のドイツ市街で、謎の事件が発生した。
それは、死んだはずの人間が生き返り、ゾンビになって人を襲うというものだった。

原因不明で神出鬼没な光景を見た街の人々は「デモニアック(悪魔もしくは悪魔憑き)がやってきた」と呼び、畏れた。

この出来事は、ドイツのごく一部で発生する怪奇現象として噂になったが、やがて同じような怪異が頻発するようになる。
これにより、特殊部隊(XAT)が急遽設立。怪奇現象は、事件性のあるものとして扱われるようになった。

デモニアックの特徴

人々を襲う悪魔は、特殊な能力をもっていた。
車やバイク、電子機器や銃器、刃物などあらゆる機械(無機物)と融合し、支配するというものだった。

彼らは一体どこからやってくるのか?
そして、悪魔が生まれる原因とは一体何なのか?

全てが謎に包まれているこの事件に、新たな事実が発覚する。
それは、死人から産まれるケース以外に、“生きている人間が「変身」というプロセスを経て悪魔になる"という存在が発見された事だった。

XAT

Xenogenesis Assault Team(異種発生突撃隊)。
通称、「XAT」(ザット)は、デモニアック事件から市民を護り、その実態を調査するために設立された組織である。
すべてのXAT隊員には警部補待遇、少尉待遇の仮階級が与えられており、軍や警察のあらゆる作戦行動において優先権を保証されている。

ドイツ国内の軍および警察の特殊部隊や交通機動隊から選抜。さらに精鋭を選り抜いて編成されたエリート集団で6人編成=1班というチーム形態を取っている。
しかし選抜基準の厳しさ故に、現時点で2班までしか実在しないのが現状である。

ちなみにアマンダ達は第2班に所属している。第2班のリーダーはウォルフ・ゲイリングという屈強な黒人男性で元軍人の履歴を持つ。

急遽発生したデモニアック事件に対処すべく緊急稼働を余儀なくされた為、まだまだ編成面において未整備であり、装備も活動も試行錯誤を繰り返しながらの状態となっている。

融合体

XATではデモニアックの事を「融合体(ゆうごうたい)」というコードネームで呼んでいる。
悪魔が機械と融合する力を持つことから、この名前が採用された。
同時に、これがオカルトじみた怪奇現象ではない「事件」だという認識を隊員だけでなく、マスコミを通じて一般市民に強く自覚してもらう為でもあった。

48時間の監視

融合体の被害を受けた地域から、新たな融合体が発見されたという調査結果にもとづき、XATでは目安として48時間、融合体の発生した場所を確保し、監視を行うようになった。
同様に、融合体への第1次接触者に対しても48時間その身柄を拘束して様子を見守る措置をとっている。

結果として融合体の早期発見に貢献するも、その成果は全体の発生ポイントから見ると決して大きな数字ではなく、以前として融合体は神出鬼没であり、明確な事由が特定できないというのが現状である。